書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

名前にまつわるむずかしさ

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先日、その業界で大御所と呼ばれる方を取材したときのこと。

 

私はその方にお目にかかるのは3回目で、取材依頼の連絡を入れたときに、名前を伝えたら覚えていてくださったので、常時多くの方にお会いになっているだろうにそんな中でも、とうれしくなりました。

 

そして、取材当日。

これまでの取材では、私が単独で訪ねていたのですが、今回は、発注主の方とカメラマンさんも一緒に。

最初に名刺交換しつつご挨拶をして、名前を名乗ったのはそのときだけで、そのあと名刺をご覧になったわけではないのに、2時間の取材中、その方は、発注主の方にもカメラマンさんにも私にも名前で声をかけてくださったんですよね。

 

これ、私自身、名前で呼びかけるように心がけているけれど、取材や打ち合わせ内容に心を奪われていることもあり、なかなか名前を記憶できない。

それを70代半ばの大御所とされる方がさも当たり前のように実践している。

 

なかなかできることではない。

その方にとっては身についたことなのかもしれないけれど、なかなか身につかないよ。。。

 

逆に言えば、それを長年実施されていることがずっと第一線で最前線で仕事を続けてらっしゃる秘訣のひとつ、なのかもしれない。

お御所と呼ばれる方の取材では、一見些細なことでも感心させられることが散りばめられていて、頑張らなきゃ!って発破をかけてもらった気分です。