書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

加齢で研ぎ澄まされたもの

f:id:ricorice:20200505124609j:plain

 

年齢を重ねると、鈍感になっていくものかと思っていました。

私の場合、何か起こったときにも、ほとんどの場合、大きく心が乱されなくなったというか、そういうもんだ、起こったことを、それ以上でもそれ以下でもない事実として受け止めるようになったなぁ。

 

でも、これは訓練による結果。

本音のではざわざわしてしまう部分はないわけではないけれど、考えても仕方のない、自分の力が及ばないことは考えなようにしようとしたら、そういう思考回路になっちゃったよ。

感じ方とは別に、感覚が敏感になった、気がします。

いつもいつも、じゃないけれど。

なんというか本能的な、というか、動物的な感覚が鋭くなった、というか。

 

最近でいうと、香りに敏感になったなぁ。

普段私は湯シャンプーで、週に一度ぐらいかな、シャンプー&トリートメントを使うのだけれど、そのにおいがきついなぁ、と感じたり、

それまでずっと苦手だったラベンダーの香りが、ほのかに漂う、ぐらいであれば気持ちが落ち着いたり。

 

私は、去年、更年期の経血過多で歩行困難になるほどの貧血になったけれど、生理はずっと随分ラクな方だったと思います。

なので基本、日常生活に支障がない。

 

今回も生理自体は別段どおってことなかったのですが、

生理前に微熱を感じ、そんなこと初めてだったので驚きました。

そして、コーヒー、紅茶が一切ダメになってしまい、日本茶も積極的に欲しくなく。

 

普段私はコーヒーも紅茶もそれぞれ1日2杯ぐらい飲むのですが、体が受けつけなくなってしまった。

風邪などで体調がすぐれないときはコーヒーも紅茶も飲めなくなるけれど、生理で、ってのは初めて。

その代わり、ハーブティーばっかり飲んでいて、いつもよりもす〜っと体にスムーズに入っていくおいしさ。

 

生理が完全に終わり、ビスケットをつまんだときにコーヒーが飲みたくなって、落としました。

生理になる直前から、摂取していなかったので、約1週間ぶり、か。

 

香りは受けつけたものの、飲むと刺激が強いな。なんというか神経に突き刺さる感じ。

こんな感じ方をしたのも初めてで、自分でもびっくり。

 

毎日1片2片チョコレートを食べるのですが、気づけば、生理中はチョコレートを食べていなかった。これも初めて。

 

あ〜、そうか、コーヒーも紅茶もチョコレートも刺激物なんだ〜。

 

 

今回は生理で初めて訪れた感じ方の変化について書いたけれど(自分でもびっくりしたので)、

ほかにも、歳をとって、感覚が研ぎ澄まされて感じやすくなったことって、ちょこちょこあるのよねぇ。