書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

水の味ってこんなにも違うのね

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忘れないうちに書き留めておこう。

 

家にいるときの私は、水分摂取量が多い、と思います。

コーヒーや紅茶といった嗜好品も、ですが、水もよく飲みます。

白湯というにはゆるい温度の水を飲むことが多い、

 

水道水をそのまま、でもいいのですが、

ブリタの浄水器(ジャー)で濾過させた水を、水として飲むだけでなく、ご飯を炊くのもスープを作るのも、それこそコーヒーや紅茶にも、要するに口に入る水は基本ブリタで濾過させたものを摂取するのが、20年来すっかり習慣化しています。

 

8年半ぶりに東京に戻って、いつも通り、ブリタで濾過させた水を飲むとなんだか味が違う。

このときだけかな、と思ったら、次も、その次も。

 

端的なのが、煎茶と紅茶。

煎茶って私、あんまり飲まなかったのですが(過去形)、夕食が和食を作ったときに、食後に飲むぐらい。

なので頻度としては低かったのですが、

東京に戻って煎茶を入れると、なんだか味が丸くておいしいんですよ。

魔法瓶のお湯を使うようになったので、温度がちょうどいい、ってこともあるのでしょうが。

 

それと紅茶は味、というより香り。

私が日常的に飲む紅茶は、一般的なイギリス人同様、ティーバッグで気軽に入れて牛乳を加えてミルクティーにする、ってもの(ただし、私は砂糖を入れないけれど)。

そんなわけで、小指を立ててカップ&ソーサーで飲む、オホホーな茶葉のお茶は日常的に飲まない。

ということは飲んでいるお茶は、安いお茶で、濃さが第一、香りなんて期待しちゃいけない。

にも関わらず、丸い香りが立つんですよ〜。

 

 

味にしろ香りにしろ、東京の水で入れると、やわらかいというかまろやかというか丸いというか。

それまで住んでいたところの水は、もっとシャープな感じ。

ちなみに実家の水は完全に硬水。飲み口以前に感触が全然違う。

 

にしても。こんなにも違う、とは思わなかったな。

今までの引っ越しで強く感じたことがなかったのに。

こういうのって年齢とともに鈍くはなっても鋭くはならないと思っていたのに。

不思議だな〜。