書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

信頼して強く愛する、愛し続けるのも能力である

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うちはテレビをおいていないこともあり、実際に視聴したわけではなく、ネットの文面からだけで情報を得たのですが、

イラストレーターの和田誠さんが亡くなってからの平野レミさんの言動にふれるたびに涙が出る。

headlines.yahoo.co.jp

 

長年寄り添えるパートナーと巡り会えたことは、お互いの相性もだけどタイミングもあるでしょう。

そして、愛情という言葉だけでは図りきれない関係性を築き、年月を重ねることでそれが深まっていった、という姿をみると、

誰かを強く信頼して愛し続けるというのも、ひとつの能力であり、誰にでも備わっているわけではないだろうし、誰もがそういう境遇に身をおけるわけでもないんだろうなぁ、とつくづく思うのです。

 

ノムさんもそうですよね。

サッチーが亡くなったときの様子がそれを雄弁に物語っていました。

なので、変な話、お亡くなりになった今、あちらの世界でまたサッチーと一緒なら幸せなんじゃないか、って思うと、身内でもなんでもないけれどちょっと安堵したのです。

 

 

夫婦にしろカップルにしろビジネスパートナーにしろ、どういう関係でも、全幅の信頼をおいて情をかけられるというのは幸せなことだと思う。

そこにはもとの能力や努力(とは本人たちは思っていないだろうけど)が必要で、ただ単に一緒に過ごすだけでは獲得できない。

血のつながりと関係性の深さは必ずしも比例しない(むしろ反比例することも多い)と私は思っているから、余計にそう感じるのかもしれないけれど。

 

 

世の中のニュースはとかく、ネガティブな方面を拾いがちだけれど、こういう事柄に触れるとじんとしちゃう。

そんなわけで、平野レミさんという人を、もちろん純粋なだけの人ではないだろうけど、でもやっぱり純粋で素直なところにぐっときて、また好きになっちゃうな〜。