書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

SNSも一般的な英語とは言いがたいんだよなぁ

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「“LCC”“CA”という物言いに物申す」(↓)を綴ったときに、

ricorice.hatenablog.com

 

ほかにも頭文字をとったアルファベット3文字があるんだよな〜、

別の機会に書くとしよう、ってなわけで、今回取り上げるのは、

SNS”。

 

具体的には、フェイスブックやインスタグラムやツイッターツイッター側はSNSではない、としていますが)などなど。

 

SNS”は“Social Networking Service”の頭文字をとったもので、

ソーシャル・ネットワーキング・サーヴィス”とはいかにも英語然としていますが、実際のところ英語圏では“SNS”も“Social Networking Service”も使わない、んだよなぁ。

 

では、どういうか、っていうと、“social media(ソーシャル・メディア)”。

 

これほどカタカナ大好きなのに、

LCC”にしろ“CA”にしろ“SNS”にしろ、

こういういかにも英語でも使っていそうな紛らわしい言葉が流布するんだろう。

 

いずれも

LCC” → “budget airline(バジェット・エアライン)”(そもそも“格安航空会社”でいいじゃないか)

“CA” → “cabin crew(キャビン・クルー)”“flight attendant(フライト・アテンダント)”(そもそも“客室乗務員”でいいじゃないか)

SNS” → “social media(ソーシャル・メディア)”

という、もともとの英語表現の方がいいんじゃないの。

 

なんで、わざわざ独自のカタカナ英語を作るかな〜。不思議だ〜。

もっとも、“SNS”と“ソーシャル・メディア”の場合は、ネットワーキング・サーヴィスかメディアか、どちらを主眼とするか、によるんだろうけど。

 

 

にしても、“social media(ソーシャル・メディア)”って言い得て妙だよなぁ。

まさにメディアだもの、ネットワーク・サーヴィスというよりも。

となると、ネットを下に見たがるオールド・マスメディアが“ソーシャル・メディア”って使いたくない、ってことなのか、な〜んて勘ぐってしまうなぁ。

 

 

あっ、ちなみにインターネットは“Internet”と最初の”I”を大文字で綴るよう、イギリスでの授業で口を酸っぱくして言われたけれど、でもそれは20年近く前の話で、

今は一般化して、小文字で書き出して“internet”もいいのかな? 調べてみよう。