書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

明確な理由がないのであれば

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先日タクシーを利用した時のこと。

運転手さんは還暦を少し過ぎたぐらいだったでしょうか。

何の話からそうなったか忘れてしまったのですが、

「男性は女性にごちそうして当たり前、一人前。そして、それをさせない女性は男性のメンツを潰している」

という主張をなさいまして。。。

 

えええ〜、そうなの〜、今だにそうなの〜。

私は50歳なので、バブルの残り香は知っているし、そういう考えの女性も男性もいることも承知してるけれど、

私自身はごちそうしてもらったこと、一度もないよ

(だからといって貢いだこともありません、念のため)。

 

ずっと、割り勘というか、順番というか。

「今日は気分がいい」「臨時収入があったからおいしいもの食べよう」みたいなときは、お言葉に甘えて、ですし、私自身がそうすることもあるけれど、

ただ単に“女性だから”という理由でおごってもらったこと、ないなぁ。

おごってもらおう、って考えたこともないなぁ。

 

それは、

・借りを作りたくない

・フラットな関係でありたい

といった明確な意思ではなく、もっとシンプルなところで、

・自分が食べたものは自分で払う(同様に、自分が欲しいものは自分で買う)

といったところ。

 

 

ううう〜ん、今だに世間は“男性は女性におごるもの”という認識なんだろーか?

イベントなどの会費も女性の方が安く設定してあったりするでしょ。

そこにも明確な理由はなくって、“女性だから”という、それだけのことなんだろうけど、

あれも一律でいいんじゃない。

 

飲食を伴う時は、男性の方がよく飲み食いするから、って言われるけれど、

そんなことは決してない、と思う(というのも、私自身が男性陣がびっくりするほどよく食べるから)。

 

なので、イベントや飲食をはじめ、明確な理由がないのであれば、

「料金は一律でいい!」

と思うのだ。