書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

そうか! 謝れなくなるのか

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私はフリーランスで、女性ということもあり(これは地域性が大きい)、いうこときけ!みたいな態度をとられることが少なくありません。

そういう態度の人は、男女問わず、たいてい同世代から上の人。

若い人では、ぐっとその比率は低くなるなぁ。

 

私は、発注する/される側、支払う/支払われる側はあるけれど、

いざ仕事の場では同じ土俵に立つので対等。

言うことはいうし、言われないとダメだとも思っています。

 

今どきの若者(でもない、のか)、20代後半〜40代半ばぐらいの人との仕事がぐっとやりやすいのは(私は50歳です)、

彼らもそういうフラットな感覚だから、だと思っていました。

 

確かに、そう、ではあるけれど、そればかりじゃないんだな、と気づかされたこと。

 

 

先日、30代半ばの方と食事に行ったとき。

お互いにマウンティングされる、という話題になったとき、

「役職というか肩書きがつき、それが大きくなればなるほど、謝れなくなるんですよね〜」と。

 

なるほど! ほんと、そうだわ!

 

それをマウンティングすることでごまかしているみたいだけど、

本人はそれで自分をごまかせても、他者には不快感しか与えなくって、しかも器の小さい人だなぁ、って飲酒を与えるだけだよなぁ。

 

自分が間違っていたら、一言、「違ってた。ごめん」って言えばいいわけで、

それに対して、責めるようなことはしないしする必要もないのに、

それでも謝らない、のは、

エライ(とされる。もしくは本人がそう思っている)立場の人間は謝るもんじゃない、ってどこかで思っているんだろうなぁ。

心にもない紋切り型の詫びと言い訳、そして嫌味をたっぷり言う人もいるよなぁ。

 

 

理不尽なマウンティングをされるのはまったく気分がよくないけれど、

反面教師にすることにしよう。

そして、これを連鎖することなく、自分のところで断ちたい、と強く思うのです。