書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

聞いてみないとわからないのだ

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取材も私の仕事の一部なわけで、取材する前に下調べは当然するわけです。

なんでもなんでも調べました、という顔をしていては、相手の引き出しを開けることができないので、初めて聞いた!みたいなフリをすることもありながら。

そして、取材時は、基本の指差し確認の意味もあり、「そんなの当たり前だろ?」みたいな質問もするわけです。

 

余談ながら、ライターとしての発注を受けての取材時に、

知ってて当たり前と思われる質問をしたら、同席した編集者が説明を始めたことがあって、わかってないなぁ〜、と思ってしまいました。

 

本当に調べていなかったにしろ、このときに編集者がとるべき態度は、もしかしたら自分が知らないことがあるかもしれない、一緒におさらいしておこう、などと聞き手に回り、ときに質問の仕方を変えて、質問に対する取材先の答えを引き出すことです。

 

 

で、当然こーだろーなー、みたいなことを質問すると、実は違った、ってこと少なくないんですよ。

 

えっ、そっちだったの!みたいなことに立て続けに出くわしたので、やっぱ聞いてみないとわかんないよね〜、と自分で納得した次第。

 

なんていうのかな〜、取材ってね、素人のプロが話を聞く、なんじゃないかな。

素人代表だから、フリでもまっさらな気持ちで素直に聞くのがいいような気がします。