書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

断り方ってあるよなぁ

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私の仕事のひとつに取材・掲載の打診があり、もちろんいつでもすんなりOKが出るわけではないし、断られることも少なくありません。

 

そりゃ、そうです。

その向こうには読者やユーザーがいるとはいえ、こちらの企画のために時間や知識の提供をお願いするわけで、企画意図がそぐわない、スケジュールが合わない、などがあれば、NGとなるわけです。

 

企画内容によっては、交渉を続けることもあれば、引き上げることもある。

 

 

先日も取材NGが出ました。

そのときのお断りの理由や言い方が、ごもっとも、で、もうそれ以上は何も言えず、同時に誠意も感じてしまったんですよね〜。

 

キャパが小さく、いっぱいいっぱいでやっているので、取材は受けないことにしています。

打診はありがたく、正直気持ちが動かないわけでないのですが、ここで受けると、これまで断ったところに申し訳ないし、言い訳もできない。

ただ、これから先、方針転換をすることがあるかもしれないので、そのときは改めてお願いします、と。

 

頭ごなしに断るわけでなし、こちらの思いを汲み取った上で、明確な理由を示す。

 

そりゃそうだよなぁ〜。

断られても不快な思いはしない。むしろ好印象を残す。

 

 

以前、取材NGのところにお電話をしてお願いしたところ、やっぱり断られたのですが、その後、折り返しで電話が。

先に電話に出た人はスタッフの方で、折り返し電話をかけてきた人はオーナー。

直々の電話、何だろう?と思ったら、申し訳ない、でも、取材NGで、その理由も説明いただき、わざわざここまでされるところはそうそうないので、感動すらしてしまった。

 

 

問題は引き受ける/断る、ではなくって、気持ちの見せ方、よねぇ。

自分自身も断ったりするときに、一方的な言い方をしていないか、気をつけないと、ね。