書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

片づけながらしまいながら、記憶を行ったり来たり

f:id:ricorice:20190721143816j:plain

 

おかたし進捗。

体調や精神状態があまりよくなく、とりあえず目の前のことをやるのにいっぱいいっぱいだった時期を経て、おそらく気持ちに余裕ができたのでしょう、ふと見渡し愕然とした日から、おかたしに再びギアが入ったところ。

 

書類と資料の見直し、という大きなハードルはあるものの、

服とか日用品とかはあらかた終わり(そもそもそんなに所有していたわけではない)、

日常的に使うものではないけれど、大事にしておきたいものを箱詰めして、しまったりもしています

(なぜ棚とかに戻さないか、というと、引っ越したいので、荷造りも兼ねて)。

 

あまり目標を決めず、今日は書類、今日は点検、今日は箱詰めといった具合

(と書くと、すごく進んでいるようですが、実際にはまとまった時間ではなく隙間時間にやっているのでペースはゆっくり)。

 

 

困ったなぁ。

本を見直していて『自虐の詩』をン年ぶりに読み返して、またしても号泣(何年かおきに読み返して、そのたびに泣いているのだ)。

やっぱり、これは一生ものだなぁ、私にとっての聖書だなぁ。

 

今、おかたし真っ最中、ということもあって、ふと、これいつ買ったんだっけ?と思い出したら、2001年にイギリスから帰国し、しばらく実家で社会復帰へのリハビリを行い、再び上京して、生活が軌道にのるようになった、と同時だった。

 

イギリス滞在時、またにロンドンの知人が留守の際に、フラット&キャットシッターなるものを引き受けることがあり、本棚にあったのを読んだら止まらなくなって、ぐさぐさ心に刺さって、どうにも忘れられなかったんだよなぁ。

自分用を手に入れようと思いつつ、すっからかんで帰国し、何のあてもなく上京して、とにかく目先の生活優先だったので、すぐに買えなかったのだ。

 

で、困ったなぁ、は、『自虐の詩』は捨てない!のはわかっているのだけれど、マンガ読みたい!熱に火がついちゃったんだな。読み耽りたいんだな。

(ついでに、SF小説読みたい!熱も)

 

ううううう〜ん、困った!

今、マンガ喫茶に行ったら通いつめそうだし、かといって1冊でも買ったら歯止めがきかなそうだし。

うううう〜む、どうしたもんか。。。

 

 

ところで、『自虐の詩』を持っていたロンドンの知人に「おもしろかった、泣けて泣けてしょうがなかった、と言ったら、ヘぇ〜、私はよくわからなかった」と不思議そうな顔をされた。

自分で買った後で遊びにきた友人がうちにあるのを見つけ(というか、モノがほとんどなかったので、イヤでも目についたのでしょう)、「『自虐の詩』ねぇ、おもしろいかぁ?」と半笑いで言われた。

 

そんなこともぼんやり思い出し、人の感じ方ってほんと、いろいろよね。