パンを焼くという行為
なんとな〜くうまくいかない、というか、停滞期にいるような気がしています。
勤め人でない、独居、ということはひとりの時間が長い、わけで、となると、気分を引きずりがちだな〜、と感じます。
ネガティヴな人が1人いればそれを通常値に戻すためには、ポジティヴな人が5人必要、とおっしゃっていた経営者の方がいらして、確かに負のパワーは強い。
考えても仕方のないことは考えても仕方がない、と頭ではわかっていても、すぐにスイッチを切り替えるのは、なかなかむずかしい。
そんなとき、仕事が切羽詰まっていれば、それをやらざるを得ないから、やっているうちに集中してきて、もやもやした感情が薄れていきます。
時間があるときは、すぐにが〜っと集中モードに入らないので、パンを焼きます(今はおかたしの真っ最中なので、どこかひとつの場所を“えいや”できれいにするという選択肢もあり)。
いや、料理でもお菓子でもいいのですが、パンの場合は、作ってすぐ食べなくてもいいし、どのみち食べきれないので冷凍させればいいので、作ったはいいけれど、早く消費しなきゃ、ってことがないので、こういう気分を切り替えるときに取りかかるのにもってこいです。
“パンを作る”ことではなく、“パンを作ることで気分を切り替える”のが目的なので、ここでのポイントは自分の手でこねる、ってこと。
家庭で焼くので、せいぜい使用する小麦粉はマックスで350g程度なので、こねるといっても5〜10分。たいした時間ではありません。
仕事が差し迫っていて集中するのと同様、パン生地をこねているときって無心になれるんですよね。
こういう瞬間があることで、いったんそれまでの気分を遮断できる。
そして結果として、気持ちの切り替えができる、ってわけです。
私は、自分ではしないのですがハンドメイドが、またイギリスでベイキングが人気なのは、無心いなれる時間を組み込むことで、マインドフルネス、日常のストレスを和らげる役割もあるのでは、と捉えていて(これについては、いずれきちんと綴りたいなぁ、と考えています)、私のパン焼きもこれなんだろうな、と感じています。