書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

これは一種のご褒美。やっぱりうれしい

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2年前、2017年に発売となり、昨年2018年は「グルマン世界料理本大賞・パン部門」で優勝した『ドイツパン大全』(誠文堂新光社刊) (私は企画提出にはじまり、制作指揮/編集統括(映画でいうと監督ですね)として仕事をしました)。 

本書が、今年、2019年3月20日(水)〜22日(金)、フランス・パリのユネスコ本部で開催されるイベント「グルマン・ワールド・サミット/World Gourmet Summit」で展示されます。

 

というと大仰な印象を受けますが、「グルマン・ワールド・サミット」で過去3年の「グルマン世界料理本大賞」受賞作を展示し、その中に『ドイツパン大全』も含まれる、ということ。

「グルマン・ワールド・サミット」では、開催国フランスをはじめ、世界60カ国以上の料理や飲み物もふるまわれるそう。 入場にはあらかじめ予約が必要です。気になる方はこちら(↓)から問い合わせを。  

https://www.cookbookfair.com

 

 

書籍のダイレクターとして仕事をするときは、あくまで裏方ですから、書籍や著者と違って前面に出ることはなく、うまくいけばスタッフに恵まれたなって思うし、そうでなかったら自分の力のなさを思い知らされる。

 

世に出す、ということは、売り上げだったり評価だったり(いい評価だけでなく、よくないものも含めて。それだけ注目された、ってことなので)を通じて、手がけたものが本当に役立つものかどうかの回答を得る、ってこと。

売り上げは分かりやすいけれど、評価は嗜好による部分も大きいからむずかしいところ。数値化&可視化しづらいし。

 

それが、こうして賞を受賞し、また展示してもらえる、っていうのは、「この本、世の中が求めていたものですよ。ちゃんと役に立てていますよ」と言われたようでうれしい。

企画を出すときは、読者が潜在的に感じているだろう「こういう情報をまとめたものがあったらうれしいな」という「世の中に立つもの」の視点を通すわけです。それが間違っていなかった、と言われたようでうれしい。

 

今回、私はパリに行けなさそうですが、ご参加される方、どうぞ『ドイツパン大全』を眺めてやってください。