書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

自分がいいと思えたらいい、と自分を納得させる  

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必要が出じて、過去の自分の仕事(主に書籍)を読んでいます。

 

書籍の仕事は、統括/指揮という立場では、世に出るまでに何度も何度も目を通すので

(それでも誤字脱字は生じちゃうんですよねぇ。。。はぁ〜。。。)、

発刊された頃には、商品として表紙回りを眺め、ページをパラパラめくるけれど、

文字を追いかけるには、すでにお腹いっぱい。

時間が経つと冷静になると同時に、はっと思い出された点を確認する程度。

そして反省点があれこれ出てくる、というね。

 

なので、本が出た後にじっくり読み返す、ということはほとんどなく、

今回こうやって機会を得て(というよりも必要に迫られて)、読み返すと、

こういう内容だったてんだよなぁ〜、こんなこと掲載したんだよなぁ〜、そういえばそうだったな、と妙に新鮮。

 

なんだ、これ!(がっかり)じゃなく、へええ〜、おもしろいなぁ、で、ひとまず安心。

 

制作物はできのいい/悪いの客観的評価はできなくはないけれど、

それよりも手に取った人の嗜好によるところが大きい。

なので、いい仕事をした、というよりも、自分が納得しておもしろいと感じる方向性で仕事をした、ってことで、

読み返してストンと落ちるんだろうな。

 

相対的ではなく絶対的評価になっちゃうけれど、

それでも自分でいい、おもしろい、と思えるものを世に出した分には、よしとしましょう。