書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

旧態依然としているのが露呈された、って感じ

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正直、今さら何言ってんの?と思ってしまいました。

www3.nhk.or.jp

 

いや、この報道の仕方が、ある種、誘導尋問っぽいんですけど。

スマホに負ける”っていうより、“スマホに乗れなかった”“時代が読めなかった”ってことでしょう。

 

地図、という自負があるのなら、

Google mapを凌駕するアプリを作ればよかったのに。

ガイドブックのノウハウを活かす、ってのも遅くとも10年前には本腰を入れてよかったんじゃないの。

 

 

出版業界って、新しいことをやっていそうで、

体制とか考え方が古いところが、ほんと、多い。

それが露呈された、ってことじゃないかな。

 

出版社の社員はエリートが多いせいもあるのかもしれないけれど、

プライドは高く、自分たちが文化のリードしている自負がある。

その根本を見直した方がいい。

今、文化を引っ張っているのは、メディアじゃなくって明らかにユーザーで、

メディアは後追い、まとめをしているんだから。

 

 

こういうニュースが流れると、残念、って声があがるけれど、これにもうんざり。

そういうあなたたちだって、地図やトラベルガイドの類はスマホ頼りが大半でしょう?

古いものでも役に立つものは生き残るし、役に立たなければ消えていく。

淘汰されるのは自然現象だもの。