書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

“生きがい”って必要なのかな?

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その理由を、Brexitに代表される将来への不安からなんだろうなぁ、とふんでいますが、

今週のイギリス滞在の本や雑誌を眺めていて、

“心の平静を保つ”みたいなものがより目についた印象です。

 

どストライクの、一種宗教のような本もありますが、

日常生活視点の、北欧の“ヒュッゲ”(“ヒュッゲ”はあまりにステレオタイプ、本当はこれ!みたいなのがあったような。。。)、みたいな。

ニュアンスは違えど、立ち位置としては、日本でいうとていねいな暮らしで心を満たす、といったところか。

 

今年はそこに“生きがい”も加わっていて,

そういえば数カ月前、イギリスの人気ラジオ番組でも“生きがい”の本を紹介していたな、

と思いあたり、そういうことかぁ。

の“生きがい”をテーマにした本だったと思うのだけれど、

“日本のように幸せに長生きする秘訣”と副題にあり、

一緒にいたイギリス人の友人に「ん? 幸せ? 日本は自殺率が高いよね?」と言われる始末。。。
私はただ長く生きればそれでいいのか?という疑問が常にあるので、

う〜む、と腕を組んでしまった。

 

ところで“生きがい”って必要かな?

生きている、それだけでいいんじゃないの? それだけですでに十分に価値があるんじゃないの?

毎日起きてご飯を食べて排泄して仕事をして、それで充分じゃないか、って思ってるんですけど。

 

 

ただなぁ、年齢的なものか(私は1969年生まれです)、

ここのところ、「あ〜、これがミッドライフ・クライシスってやつかぁ」ってことを見聞きするので、

うっかりしたこと、口に出せないなぁ、と感じたりもしています。