書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

若いんだから、で押しつけないようにしようと思った件

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今からは信じられないのですが、

中学校に上がるまでの私は、食わず嫌い(今もそうですが、淡白なものが好みで、幼い頃はもっとはっきりしていた)だし、少食だし、食べるのは遅いし、で、

3つ通った小学校のうち、最後の小学校は、すべて食べさせる、という方針だったので、

休み時間なんてなく、ひどいときは見せしめのように授業になっても食べさせられて、

給食は、悪夢であり、拷問でした。

 

そもそも選択の余地はないし、たいしておいしくもないのに、

食べるペースや量も人もよって違うのに、

押しつけはまっぴらゴメン!です。

 

最初の2つの学校は、私のような子どもに対して、

食べられる量だけとりなさい、持ち帰れるものは持って帰っていいよ、

だったので、給食の時間がストレスでなく、気がラクだったな〜。

 

それが今では、大食いで食べるのも速いので

(食わず嫌い、といより、好んでは食べないもの、は相変わらずあります)、

人間変われば変わるものです。

 

 

ある日、何人かで集まって食事をしたときのこと。

大皿をシェアして食べる、というスタイルで、

そういう場では、遠慮のかたまりが生み出されるんですよね〜。

 

そんなとき、「若いんだから食べなさい」とその場にいた若い方のお皿によそった人がいて、

自分の小学生で給食がストレスだったときのことが思い出されました。

 

もちろん年齢によって食べる量は変わってくるけれど、でも、個人差は大きいよね。

すすめるのもどーかな、ですが、勝手にお皿に入れるのはもっとどーかな、と思ってしまいました。

 

こういうときに取り分ける人いるでしょ、そもそも私はあれも好きじゃない。

食べたいものは自分で食べたい量を食べたいタイミングで入れるから、勝手にしないで。

席が遠ければ、入れて、ってお願いするから。

 

 

善意でやっているんだろうけれど、押しつけはよくないよなぁ。

まずは本人の意思ありき、だもんなぁ。

 

 

でもね、こういうこと、よかれと思って自分もやっているかもしれない。

気をつけようと思った次第です。