書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

まあ、そうだろうなぁ。AIにやってほしいことたくさんあるもんなぁ

f:id:ricorice:20181022085448j:plain

 

数年前に新聞社出身の出版社編集部の方が、

「出版物が減って/なくなって会社に席がなくなったら、ライターぐらいしかできない」と発言なさって、

ものすごい違和感を覚えました。

 

ライターという仕事を軽視している、ということではなく、

ライターのいう仕事が何たるかを知らないんだなぁ、と思い知らされたからです。

 

新聞など報道記者の書く記事の第一義は、5W1Hが織り込まれていることで、

出版物の記事とは明らかに違います。

そこでは同等の比重で、文体だったり視点だったりおもしろさだったりが求められいるわけで。

 

 

www3.nhk.or.jp

 

報道でなく、雑誌や書籍の執筆もそうよね、AI ができることはたくさんある。

むしろやって欲しいことはたくさんある。

 

校閲

・文字統一

・校正

・文字調整(レイアウトからはみ出したり、足りなかったりのテキストを調整)

・索引、目次の確認 etc

 

これらは、制作指揮/編集統括で仕事をしていると、私がやらなくてもいいんじゃない?なこと。

時間も手間もかかるから、AIがやってくれるならやってほしい。

その分、企画や構成に時間を割きたい。

その分、テキストの方向性や文体を考えたい(テキストの骨子とかさわりだけ作って、あとはAIがやってくれるといいなぁ)。

もっと考えることに注力したい。

 

おい、それもAIがやるようになるんだよ!ということかもしれませんが。

考える、生み出す部分は、私の牙城でもあるので、AIと一緒にできるといいなぁ。

 

結果、AIの方が優れているとしても、考えることをやめたら、一体私に何が残るんだろう?

なので、そこになんとか希望を見たいと思うのです。