仕事に鍛えられているんだよね
9月発売の食書籍が、昨日校了しました。
校了とは、制作サイドで最終チェックをし、データを完全なものにアップデイトし
(厳密には、色味は印刷所に補正、調整をお願いすることもあります。
デザイン、文字に関してはこれで印刷してください!の状態に持っていきます)、
印刷所に渡すことです。
印刷所でも確認をして、そうしていよいよ印刷となります。
これを下版と言います。
江戸時代の木版の名残りが印刷用語には多々見られます。出版社を版元と呼ぶのもそうですね。
校了し、下版まで行けば、印刷の工程に入るので、よくも悪くも取り返しがつかず、
制作の手を本当に離れる、あとは製本、配本を無事にお願いします!という状態になります。
通常、私が携わる印刷物(広告除く)の場合、
入稿(印刷所にデータ一式を渡すこと、そうして色校と呼ばれる試し刷りをしてもらいます)したらひと段落で、
あとは色校で色味の確認と、文字&デザインは見逃していたものを修正、という内容になるのですが、
今案件は入稿してからもドタバタが続き、
入稿後、ひとまずこれで、なんて思ったのは束の間、ずっとあれやこれやな日々でした。
ようやくそれが終わり、あとは下版の連絡を待つのみ!
と言いたいところですが、最後の最後に、あ〜〜〜〜〜っ!なことが発生し、
印刷延期もしくは中止、ってことがないわけではありません。
大きな間違いだけでなく、一夜にして情勢が変わり、世に出る前に気づいてよかった!ってこともあるわけで。
心休まらない、と言えばそれまでですが、
こういうのは自分の範疇を超えたことになり、考えても仕方ないので、
起こったら起こったら、そんなもの、そんなこともある、と捉えるしかない。
逆に言うと、そういう心構えでいないと、ストレスがんがんで、精神を病みそうです。。。
理不尽なこと、自分の範疇を超えた事態が発生すること。
矢面に立つのも、というより、今や矢面に立つのが仕事だし、なぁ。
予想だにしないことは起こるけれど、それも含めて受け止め、原因追求をした上で、同じ轍を踏まない、結果、好転させていけばいいじゃない。
そうやって考えると、仕事に鍛えられているなぁ、とつくづく感じます。