VJデイとインペリアル・ウォー・ミュージアムと『夜と霧』と
被害者でもあり、加害者でもあったんだよ。
日本でいう終戦記念日の8月15日は、VJデイ(Victory for Japan)でもあります。
昨年、2017年11月11日(土)、住んでいたり定期的に訪問したりする国、イギリスで、
初めて、インペリアル・ウォー・ミュージアムに行きました。
イギリスにおいて近代の戦争の中で日本人であることは、決して居心地のいいものではなく、
なかなか腰が上がらなかったのですが、ようやく。というより、たまたまのタイミングで。
訪ねるまでまったく知らなかったのですが、
インペリアル・ウォー・ミュージアムにホロコーストの展示があり、
アウシュビッツの縮小模型などもあり、
言葉が適切かどうかわかりませんが、充実した内容です
(12歳だったか15歳だったか以下は、その内容から入場できません)。
感情的なものではなく淡々としたもので、余計にどっしり重くのしかかります。
それはドイツ、ナチスを責めるものではなく、
なぜ、起こったのか? これからどうしていけばいいのか?
と来館者ひとりひとりに問うような。
(もっとも、戦勝国であるから、こういうことが可能なのかもしれません。
インペリアル・ウォー・ミュージアムという名称自体も)。
死ぬ前に読もうと思い続けている『夜と霧』。
こちらの態勢を整えないと読み通せないだろうことは容易に想像でき、
なかなかそこまでに自分を持っていけていなかったのですが、
ようやく大丈夫、かな。