書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

時間管理ってむずかしいんだな、を身をもって実感

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そうか〜、今もそうなのか〜。

 

現在、9月発売の食書籍制作を進めている日々で、

ほぼ完全データ(文字も写真もデザインもすべて組んで、印刷屋さんに渡す)を週明けに渡す状況まできました。

ふぅ〜。

 

その後、印刷屋さんからこんな風に刷り上がりますよ、という紙があがってきて、

色味のチェックと、最後の最後の文字修正をかけておしまい。

 

この最後のチェックは出版社さんを経由して、印刷屋さんに戻すわけですが、

この戻しの日が実は3日後ろ、ということを告げられまして。

 

びっくり!

 

何でも、締切りを守らない制作チームがあまりに多く、最後の最後にドタバタしてスケジュールの仕切り直しをすることが少なくないので、

このプロジェクトの担当の方は、自衛策として、この戻しの日を前倒しで伝えるようにしてるのだとか。

今回初めてお仕事をご一緒したので、この方のこういう進め方も初めてだったのです。

 

ああ、道理で。

 

進捗を折りごとに伝えるたびに、早いですね!と言われ、

そうかな? ほぼほぼスケジュール通りの進行ではあるけれど、だからといってそこまで早いってわけではないけど、と思っていたのは、これが理由だったのか。。。

 

 

いやぁ、私がこの仕事を始めた1990年代前半はこういうことは少なくなかったし、

実際、制作会社や編集部はお昼近くにならないと人がいない、ってことも珍しくなかった

(私はそれがとっても苦手だった。たとえば取材先とかで関わる方は一般企業や店舗の方々もいらっしゃって、10時から営業って言っているのに、人がいない、(当時は電話がメインの通信手段だったので)電話しても誰もでないっておかしくない?って思っていた。お店の8時からなのに8時30分に行って開いていない、ってのはクレームが来て当然。それと同じで、そういう業界だから、という勝手な暗黙の了解のうちに、誰もいないのは、お客さんの信用をなくす行為じゃないの?って思っていた。なので、立ち寄りがないとき以外は時間厳守を自分に課していた)。

 

だけれども時代が進むにつれ、出版業界は仕事の進め方をそれぞれの担当者に任せる比重が大きいこともあり、会社や部署として、というよりもその人によるところが大きいのだけれど、

残業をしない人もいたし、週末を勤務日に換算しない、休みはしっかり休む、夏や冬、ほかの休みもしっかりとるのが珍しいことではなくなったし(このあたり、広告はまったく別)、

私はそれは当然で喜ばしいことだって思っていたし、今もそれは変わらない。

 

で、それを実践するのは時間を管理する、ってことにつながるわけで、

ということは、いまだにスケジュールを前倒しで伝えないとならない事情が蔓延しているってことは、

それだけ時間の管理ってむずかしいってことなんだろうけど、

それによって本人だけでなく、関わる人全員が振り回されるのに。。。

 

いやぁ、びっくり!

 

 

まあ、現時点で、私自身の私自身のための案件があって、それが9月発売の食書籍の進行と重なり、待った!をかけている状況なので、来週の前半で、いったん書籍プロジェクトが落ち着いたら、こっちにも力を注ぎます、はい。