書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

“いいとこでしょ圧力”は一体どこから来るんだろう?

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これまで住んだところは、約20カ所。

幼稚園/保育園は2つ、小学校は3つ行って、海外にも住んで、

だから、なのか、帰属意識が薄い。

 

昨今盛んな、根拠のない日本礼賛や、地方で見られる“いいとこでしょ圧力”は、

首を傾げることが多い。

なにより不可解なのが、それを指摘すると、途端に開き直ったり不愉快な表情をされたりすることです。

 

 

世界のどこにでもいい/悪いところ、それはむしろ自分に合う/合わないだと思うんだけれど、

人と人の相性があるように、人と町の相性もあるんだなぁ、これが。

もちろん、そこにはタイミングも重要なので、

子どもの時分ならイマイチだったところが、20代だとよかったり、

40代で楽しいところが、80代だとつまらかったり、

ってことはおおいにあるわけで。

 

 

新年度ってことで、

根拠のない日本礼賛や地方で見られる“いいとこでしょ圧力”がえらい盛んで、なんだかなぁ、な気分に陥ります。

そこに「そんなことないんじゃない?」と異議を唱える(というよりも修正する)声を封じる、あの空気感がなぁ。。。

 

相手の価値観を認めようとしない、自分が正しいと信じて疑わない態度は、多様性にはほど遠いよなぁ。

 

 

それにしても、この“いいとこでしょ圧力”ってどこから来るんだろう?

そこにずっといるから、その町なり国なりを、そしてそこにいる自分を承認したい、ってことなのかしらん。

 これも承認欲求のひとつの形ってこと?