書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

表紙をめぐってかくかくしかじか

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書籍の仕事に四半世紀以上関わっていて、

変わったなぁと思うことは数あれど、これもそのひとつ。

 

表紙をかなり先行して作ること。

 

中身がまだまだの状態なのに、概要を固め、そして表紙を作成するのです。

なぜかっていうと、アマゾンなどオンラインの告知や予約向け。

1カ月前には公開されるので、となると制作サイドはそれより早い段階でやいのやいのするわけでして。

 

今、進めている3冊の食書籍のうちの1冊の、ちょうど表紙を制作中。

写真やら色やら書体やら文字の大きさやら紙質やら、あれこれ検討するわけです。

 

出版社によって違うでしょうが、

決定権はこちらにはなく(意見は言います)、

出版社の編集担当者、営業や販売の方などが顔を突き合わせて決めるのがほとんどのパターン。

 

私は、思うところがあったり意見があったりはするけれど、求められない限り、またはさすがにこれは違う、以外は口を挟みません。

というのも、中に入り込んでいるので、引いたところから素直に見えないんじゃないか、って思うから。

現に今まで選ばれた表紙も、たいがい私がいちばんいいな、と思うのと違うのが選ばれるパターン。

 

さて、どんな表紙になるのか、蓋をあけてのお楽しみ!です。