書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

「縄文ZINE」に注目せよ!

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こんなZINEがあったのか!

そんな衝撃を持って、初めて知ったのは数年前。

打ち合わせで訪問したデザイン事務所(エディトリアル/グラフィック)においてあり、

へええ〜っと眺めていたら、

「あっ、それ、私が作っているんです」

とのことで、二度びっくり!(てっきりデザインだけをご担当で、まさかご自身で制作してらっしゃるとは思わなかったので)

 

「縄文ZINE」

つくづく、おもしろいなぁ。しみじみ、おもしろいなぁ。本当におもしろいなぁ。

jomonzine.com

twitter.com

 

その「縄文ZINE」の第1〜4号の合本が書籍として出ましたっ!

さらに国書刊行会から『縄文人に相談だ』も。

 

現在、もっぱら「縄文ZINE」を

おもしろい!を吹聴、大絶賛している私です。

(自分が関わっていないと、素直に絶賛&宣伝できる。自分が絡むと、その濃度が濃ければ濃い程、いろんな感情が交錯して、むずかしいね)

 

 

で、はっきり言って縄文時代に興味もない私がなんでこんなにおもしろい!って思うかっていうと、

縄文時代ってのはあくまできっかけで(もちろん本筋ズバリの内容もあるけれど)、

なんでもかんでも縄文時代に引っ掛けてしまう、“遊び心”なんだよなぁ。

楽しい、特に作ってる本人がいちばん楽しんでる、ってのが大事で、

こういう空気感ってたとえZINEや本という形でパッケージ化されても、伝わるもんなんですよね。

 

本職がライターのブログや本職が編集者のZINEが概してつまらないのは、

本職ゆえに、きちんと作ろう、が立っちゃうんですよ。

世に出す前に、きれいに、そつなく、のふるいにかけてしまって、

これ、おもしろいじゃん!が一気に減速する、というこの皮肉。

そして、ZINEなど継続するには、「本当に好き!」というエネルギーなくしては無理なわけで。

 

 

「縄文ZINE」の合本は、そのデザイン事務所が発行元になり、取次コードも取得。

(取次コードは、現在の出版流通に欠かせないコードのことで、その仕組みについてはぐぐってみてくだされ)

要は、出版社と同じことをやっているわけです。

出版不況と言われているけれど、これについては、自分で自分の首絞めてるんでしょ!ってことも多く、やる人はやって、かつ結果を出しているんだよねぇ。