手書きはもはや過去の遺物なのかも
ケンブリッジかオックスフォード大学で試験の際に、
スマートフォンやラップトップの持ち込みで許可するって話、
どこできいたんだったかなぁ。
カンニング防止のいたちごっこをやめるといった理由ではなく、
悪筆に試験官の採点が手こずるからだとか。
なんでも文字を書いたことがない学生が多いからだとか。
そうだよなぁ。
おそらく試験で重視するのは、いかに多くの知識を覚えているかではなく、
理論の構築とか思考の深化とかそういうことだろうから、
だとすると、スマホやパソコンの有無はほとんど関係ない。
自分におきかえても、ほんとっ、文字を書かなくなったもんね。
仕事のひとつである執筆は完全にパソコンだし、
私はいまだ手書きだけれど、朱字を入れるのもラフ(絵コンテ)もデジタルガジェットで、って人もいる。
請求書を作らないことも増えたし、
だいたいクレジットカード使用時にサインすることももはやほとんどないし、
小切手にいたってははるか遠い昔のことのよう。
私の場合は、最低必要な方以外への年賀状やクリスマスカード、バースデーカードを書くこともやえめちゃったし。
手で書くのはもたもたして時間がかかるし(タイピングの方がずっと速い)、
今やe-mailすらかったるく、メッセンジャーや電話代を気にしないスカイプ通話で、必要なそのときに世界中とやりとりできるし。
え〜、文字書かないの、って声もきこえてきそうですが
(私がこのニュースにふれたとき、伝えた人は、けしからん!みたいなこと言っていたけど)、
これも時代の流れよねぇ。
手を動かすのは、ほかに向けた方がいいのかも。
同時に、“手書き”ってことがユニークなタイポグラフィー、もしくは一種のアートみたくなって、ものすごい稀少価値が出てきたりして。