書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ふとんは敷く(しく)、油は引く(ひく)

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30歳近くまで、“ひいては”を“しいては”と思っていました、私。

耳で聞くとどっちかわからず、私の耳は“しいては”と認識していたんですね。

ある時、執筆原稿で、つまり仕事で使って、訂正されて初めて知った、という。。。

 

ものを知らない、っつーのはこういうことです。

ただ、恥をかいたものは、頭に叩きこまれますね(笑)。

 

江戸っ子じゃなくても“し”と“ひ”は間違えやすい。

私なんぞ、さらには、滑舌(かつぜつ)をかつれつ(カツレツ)? なんじゃそれ?とず〜〜〜っと思ってたぐらいだし。。。

 

 

で、“しく”と“ひく”。

これも紛らわしいですねぇ。

意味を見ると、

しく(敷く) → 平たくなるようにおく、敷設する

ひく(引く) → (“引く”から発生し)引きのばすようにして一面に塗る、引き込むようにして入れる

 

なので、
・ふとんは敷く
・油は引く

となるわけです。

 

とりわけ混在しているなぁ〜、なのが、

“油を引く”と“油を敷く”。

確かに、フライパンなどに平たくのばしていると言えなくもないですもんね。

 

ときどき、どっちだっけ?となったときは頭の中で、

ふとんは敷く(しく)、油は引く(ひく)、

と唱えています。