自分が手がけたものは、自分でも買う
先日、びっくりされたので、逆にこっちがびっくりした件。
でき上がったものはもちろん見本としていただきますが、
それとは別に、私、自分が手がけたもの、書籍なり雑誌なり商品なり、
自分でも買います。
見本としてもらうのは作り手として。
自分で買うのは一般ユーザーとして。
なので、出版社やメーカーなどを通せば安く買えることも実のところありますが、
そうではなく、あくまで、一般のお客として買う。
本屋やオンラインで並んでいるのを見て、
自分の財布を開く、という行為は、
見本をもらうのとはまったく別の感覚。
・目立つな! こういう表紙にしておいてよかったな
・内容から考えると、もう少し高く設定するのもありだったな
などと、それまで見えなかった商品としての気づきが出てきます。
内容がどうこうは、自分で買う/買わないはさほど関係ないけれど、
商品として、お金を払う価値があるかどうか、を客観的に感じるのは、やっぱり身銭を切らないとわからない。
もっとも、できたてほやほやを買うときは、
ただただ、売ってる〜! うれしい!ではあるのですが。
昔、ときどき懸賞に応募して、
するとよく当たっていたんですね、
映画とか、ライブとか、展覧会とかのチケットが。
一度痛恨のミスをやらかしまして。
行きたかったライブだけど、どうしてもってわけじゃなく(どうしてもだったら確実性を重視し、自分で買う、んだよなぁ)、
すると日にちを勘違いしてて、気づいたときには終わっていた、という。。。
仕事で手がけたものを自分でも買う話と、この話は若干論点がずれているのですが、
要は、身銭を切るっていうのは、それがその金額を払うだけの価値があるのかどうか(これは相対的なものではなく絶対的なものにはなるのだけれど)を見極めることにもなるので、圧倒的に真剣度が高くなる、んだよなぁ。