書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

こういうことです、こういうことをやりたいんです、をよこさない人って。。。

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時代は変わるし、かつての基準の延長線上のマスパワーってものが期待できないのは明白だけれど、

それでも、私がメディアに携わっていることを知っている人たちが、

ときに、むやみやたらに近づいてきます。

 

その最たるものが、「自分の本を出したい!」。

自己主張、自己承認をしたいのなら、ほかでやってね(自費出版とか)。

 

だって、本を出すってことは、自分不特定多数の人に向けて届けるわけで、

しかもお金を払って買ってもらうわけで。

となると、社会の役に立つもの、

こういう情報が抜けている、とか、こういう視点でまとめた方がぐっと便利でしょ、とか、

立脚点がそこでないとなぁ。“私を見て見て!”が先行してもなぁ。

ricorice.hatenablog.com

 

同様に、「うちの店紹介して」「うちの商品紹介して」「企画を誌面で案内して」

ってこともよく言われます。

よく知っている相手や内容で、こういう風にすれば読者の役に立つかな、とストックすることはありますが(あくまで候補。知り合いでもダメなものはダメ。こちらの企画に沿わないものもNG)、

まったく何の情報も持ち得ていないものに関しても、そんなひと言だけ言い放つ人がいます。

 

「客観的にわかるもの、企画書(に該当するもの)をいただけますか。私だけでなく、(編集部なりの)総合判断になるので」

と言うと、そのまま何も言ってこない人も少なくない。

 

広告代理店のプレゼンじゃないので、パワポを使った分厚いものは不要。

むしろ、シンプルに5W2Hを簡潔にまとめてくれればいいのです。

A4一枚で充分だし、今の時代なので、書式にこだわらず、

メールで箇条書きでもいい。

 

そう伝えても、以後ぱったり。

 

 

うううう〜ん、ビジネスにも関わらず、お友達感覚の「いいよいいよ!」が通用するとでも思っているのかなぁ。

目の前の私に簡単な説明すらできなくって、世間に対してどうするつもりなのかなぁ。

同じ態度で、お客さんにも接するつもりなんだろうか?

 

意思伝達をしないでおいて、

冷たい、とか、理解力がない、とか、そうじゃなくって、とか、言われてもねぇ。