書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ググることもひとつの技術である

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私が自分のマシンを手に入れたのが1996年。

どうにもこうにもインターネット(初めてつながったときは、まさにwindow to the worldだぁ〜!と大興奮したことを今もはっきり覚えている)を体験しなきゃ、で浮かされたようになっていて、

それから20年以上が経過。

 

今、私は40代後半で、同世代で、たま〜に、

ググれば簡単にわかることを電話(!)してくる人がいて、

そうじゃない、こうじゃない、と言ってくるので、

スマホ持ってるんだったらググりなよ、と言ったら、

スマホはラインと通話しか使ってないとのこと。

で、よくよく話を聞くと、ググり方がわかっていなくって、

思うような回答にアプローチできていない模様。

 

はっ!としました。

 

私は同世代のなかではネットにふれたのが圧倒的に早かったし、

そのあともずっと身近にあって、恩恵を受けて暮らしているけれど、

この世代って、今の20代とかと違い、生まれたときからネットが当たり前の環境にいないわけで、

そうすると、どこかのタイミングでネットになじんでないと、使えないんだなぁ。

 

ググるって言葉もない時代からググっていた身としては、

そんなの習うより慣れろで、さわっていれば自然とわかる、

という意識なのですが、そうでない人も多いのかもね。

 

ググる次の段階としては、情報の取捨選択があり、

こういうネット検索って、当たり前過ぎてどおってないことのように思っていたけれど、

それはそれで立派なひとつ技術なのかもしれない、と思ってしまった。

こういう人たちにちゃんと教える場は必要だな、と痛感(すでにあるのかもしれないけれど)。

その場合、人によってできることや使う目的が全然違うだろうから、個人教授の方がいいんだろうなぁ。