書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

「ユニーク」という言葉をどう捉えるか

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目にするたび、耳にするたびに違和感を覚える言葉に

「ユニーク」

があります。

割り切って使い分ければいいのでしょうが、ふんぎりがつかずぐらぐらしているので、自分では極力使わないようにしています。

 

ユニークは英語から来た言葉で、uniqueと綴ります。

その意味は、“唯一無二の” “他に例を見ない”

といった、one and onlyの存在のものを指します。

 

しかし、日本語の場合は(この意味が根底にあるのかもしれませんが)、そうではなく、

“ちょっと変わった”“おもしろい”

といった具合に、一般的な概念とは少しずれていて特徴的なものを有しているときに使われます。

one and onlyとは限らず、むしろone of themであることが多いような。。。

 

 

なわけで、ユニークはもともとは英語の意味では、

“稀有な”“稀少な”

となり、そうそう点在しているものではないのですが、

日本語だと、”ちょっとおもしろい”ものは、ユニークと形容され、

ユニークなものがごろごろ。

 

う〜ん、なんだか違和感!

 

 

フォロー/followなども日本語と英語では意味が異なるので、

そういうもんだと思えばいいのでしょうが、

なんだか気持ち悪いんですよね。

 

なので、自分がこんがらがる言葉は極力使わない、

というのが、今のところの私の結論です。