書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

男の子がスカート。権利はこうやって主張するんだなぁ

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年々暑さが増すイギリス。

今年もそう例外ではなく、6月というのに30℃を超える日も。

 

中学校の男子生徒が、制服である長パンは暑過ぎるから、と

スカートで登校したニュース、

日本での報道がおもしろニュース扱いになっていてびっくりしました!

 

ことの経緯は、制服である長ズボンは暑過ぎる! 短パンをはきたい、

と申し出たところ、

校則だからダメ。だったら女の子の制服のスカートにすれば、

と一笑にふされたそう(軽い冗談だったのでしょう)。

 

だったら、と姉妹や友だちのスカートを借りて、登校。

確固たる理由なく、単に決まりだから長パンを、に対しての抗議

ってわけですね。

 

自分の権利をちゃんと主張するのはいいことだ、という考えの親の声もあり、

これ、日本の親だったらどう言うんだろう。

決まりだから、内申書に響くから、

抵抗しないように、従うように諭すんじゃないかなぁ、ってふと思ったりして。

 

結果?

無事、主張が受け入れられ、来年から短パンOKとなったようです。

www.bbc.com

こういうユーモアのある切り返しで権利を主張するってなかなかできることじゃない。

つい金切り声をあげて権利を主張して、ときに暴力沙汰になったりね。

それをこんな平和的なやり方で抗議できるなんて!

 

ってうのが、私の所感。

確かに、男の子のスカート姿は新鮮でかわいらしくもあるけれど、

日本でがイロモノ扱い&おもしろニュース扱いが主流という、ズレ過ぎさ加減にあんぐり。

 

 

同じ頃、フランス・ナントのバスの運転手が、

この気候で長パンは暑過ぎる!と制服に抗議してスカートで出勤していたけれど、

こっちはどうなったのかな?

www.theguardian.com