書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

コンペに勝ちたいから協力してください、でも支払いません、とはこれ如何に

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びっくりすることに、それを平然と当たり前のように言ってくる人の、なんとまあ多いことよ!

その理由を、コンペに勝たないと、そのプロジェクトは仕事として成立せず、よってコンペに向けての準備の間はそのプロジェクト自体は始動していないので、支払いはコンペに勝ってからだ、と言ってのけます。

 

その人たち、その“まだお金にならない”仕事をしている間も、自分たちは会社から通常通り給料が支払われている、にも関わらず、外部にはタダで働けというわけです。

外部はタダでいいという根拠は一体どこにあるのでしょうか?

自分たちに不足している部分を外の人間が補うわけで、彼らに支払いがなくても、関わる外の人間には支払う、ってのが然るべき、な気がするのですが。。。

 

 

いろんな人に当たったけれど、これ!という案が出なくって。

そりゃそうよ、お金は払わず、アイディアだけくれって、そんな虫のいい話にのるわけがない。

仕事として条件などが成立するまで、知識やアイディアはめいっぱい出すわけがない(それで食べているんだから)。

せいぜい出せるところまで、いわば試食程度がギリギリだと思うなぁ。

 

挙げ句の果てに、勝手に都合を言って呼びつけたり。

人にものを頼む態度じゃないよね。

 

 

私の経験だと、本当に一流の人はそういうことは、こちらが不愉快になることはしない。

自分を一流だと虚勢を張りたい人、自分の所属している会社を印籠のようにちらつかせる人は要注意です。

 

いったん始まり、最初は自分はよくわからないから、と遠巻きに見ていたものの、

うまくいくと、自分の手柄にしたいのでしょう、

いきなり仕切り始めて、プロジェクトをひっちゃかめちゃかにする。

 

 

まあ、こんな目に何度か遭い、

最初の時点で条件を提示しない、情報や知識をタダと思っているところとは関わらないようにしているのが、私の経験値からの結論です。