書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

寄り添うふりして上から眺める人たち

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本当にアッパーな方々ってのは自然体なので、

先日引退を表明したイギリス王室のフィリップ殿下のように

「休みが欲しい、欲しい、って言っていて、失業したらしたで、今度は文句を言うの?」

みたいな発言(失言)をしちゃったりするわけです

 

面倒くさいのは中途半端な立ち位置の人たち。

たとえば生まれつきの超美人は美人であることをことさら意識していないのだけれど、

頑張って美人は一生懸命だからマウンティングに必死。

そのくせそれをオブラートで隠して、表向きは「そんなぁ、私美人じゃないですぅ」みたいに装う。

本当の美人は否定はしないよ(肯定するか、うふふ、と流すかは人それぞれだけど。当然、こっちの方がよっぽど気持ちいい)

 

あるとき「バイトやパートさんをコマのように考えるとはけしからん! こう使うべし!」

みたいな発言をみて、とっても不愉快な気分になりました。

こう使う!って思っている時点で、寄り添っているふりして、コマと考えてるってことの表れで。

本当にバイトやパートさんは戦力!と捉えているのであれば、そんな発言しないでしょ。

 

また、あるとき元CAというキャリアの人が「私、以前はとび職でして。おほほ〜」みたいな発言をしていて、これまた不愉快。

元CAってのがよっぽど自慢なんだろうな〜。みながちやほやしてくれるって思ってて、「いえいえ、大したキャリアじゃないんですぅ、私。(空を飛んでいる)仕事で、(下々の)あなた方と同じですから〜」って振る舞いがみえみえ。

「私、以前はCAだったんです」。それだけで済む話じゃないですかね。

(ところで、CAっていまだにそんなにちやほやされる職業なのかなぁ? 私自身はCAは看護士と並んで、体力を要し人命を預かる非常に大変な仕事だなぁ、とは思っているけど。)

 

こういう寄り添っているふりして、自分はいい人を装っている人って、そんなのとっくにすでに見透かされているって気づかないのかな?