書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ひとつ終わって、ひとつ始まる

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今進めている書籍プロジェクトが大詰めで、著者の方、デザイナーさんと四六時中てんやわんやな状態です。

仕事自体はバタバタなので、こんな時ってきりきりしている空気が流れてもちっともおかしくないのに、やりとりはおだやかで、こっちのストレスがないのがありがたい。

これで殺気だっていると、こっちにエネルギーをとっていかれちゃうもの。

(とはいえ、体力は絶賛消耗中。腕も肩も背中もパンパンで、鍼に行きたい。。。)

 

 

そこに朗報が!

別の書籍プロジェクトで、いざ始めましょう!となったときに、いったんストップとなったのですが、それが再開に!

安心! よかった! うれしい!

こういう朗報が舞い込むと、疲れが吹っ飛ぶねぇ。

 

 

ひとつ終わるとひとつ始まる。

 

本制作って不思議。

自分が、映画監督みたいな立場で裁量を任されて(←これが大事!)書籍編集に関わるというのは、私のなかで生理的欲求が一番満たされる行為な気がします。

ものを、なにもない状態から形にしていくってのは、本当に楽しいんだと思う(大いなる裏方の仕事なので承認欲求(もちろんないわけではないけれど)とかそういうのとは違うかな、と)。

だからやめられないんだろうなぁ。

 

正直、今の私自身は出版の仕事自体には執着はなく、

ブログの書き方をアドバイスしたり、SNSの使い方の相談にのったり、メディア対策を一緒に考えたり、(あと、イギリスの食関係ね)の方がおもしろいんだけれど、

上記で舵取りをしている書籍の仕事は、“好き”ってことを“好きなように”させてもらっている、これに尽きる、んですよね。(これは版元のご担当の方に感謝!だなぁ)

 

勘違いしている方が多いけれど、商業出版の仕事は制約だらけです。

でも制約があるのは、仕事としてはやりやすい。制約が少ない方がずっと大変。

 

まあ、自由と仕事ってのはむずかしいところだけれど、でも今(から)の世の中って相反するものじゃなくって、むしろ混ざり合っていくものじゃないか、という感触もあるのです。