書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

ボランティアって滅私奉公って意味じゃないよ

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よく、自分はボランティアでやってるから、とか、使命と理想があるから、とか、

その人たちが本当に自腹でやっていれば別だけれど、

それを理由に、こちらにもそれを共有して仕事をやってくれ、と言う人がいます。

わかりやすく言うと、廉価もしくはタダ同然で。

 

でもね、1円でも利益を出しているのであれば、

それはもうビジネスであって、○○のためだから、社会貢献しているから安くていい、それが美しい、が前提なのはおかしい。

そこの根底にある、お金を稼ぐのは悪いこと、もおかしい。

ご本人はそれでいいし、勝手にすればぁ〜ですが、周りにそれを求めるのはおかしい。

 

打診するのは構わないけど、

共鳴して、ひと肌脱いでもいいよ!というのはこっちの判断であって、

あなたが言うことじゃない。

ボランティアって自発的って意味であって滅私奉公じゃないんだよなぁ。

 

そうしてそういう人にかぎって、親切で廉価もしくはタダ同然でやってもらったことを言いふらす。

そのことがお願いした人の価値を貶めることに気づいていないのだろうか。

この人、この値段でやってくれるんだー、って周囲に印象づけてるんだよ。

公に言う必要のなことは言わなくていい。

こういうの、恩をアダで返す、って言うんだよ。

 

滅私奉公に通じる、日本語のボランティアって言葉をを抹殺したくって仕方がないです。