書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

すかしたオシャレは、もう要らない

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2017年2月12日(日)、主催の日本政策金融公庫さん主催の、

「移住 × 起業・就農フォーラム in Fukuoka」(福岡市)に参加したときのこと(↓)。

ricorice.hatenablog.com

ここでは、講演やパネルディスカッションもありました(なかなかにおもしろかったです)。

そこで登壇された方の中にかぶり物をなさっていた方、オーバーアクション&ハイテンションで話をされた方がいらっしゃいまして、

そうそう、そうこなくっちゃ!

とつくづく思ったのです。

 

私はメディアの仕事や人様の発信のサポートをして、つくづく感じるのは、まずは

・目立つ力

だと痛感しています。

乱暴な言い方をすると、中身はその次。

最初にすることは興味をひいてもらうこと、なんです。

 

特に地域おこしみたいなのって、

「うちは田舎じゃありません」「こんなにおしゃれです」

(そもそも田舎の何が悪い?だし、そういうコンプレックス要らないと思う)

を出そうとするでしょ。

そんなところが大半は、すっきりしたおしゃれデザインのオンパレードで

(これ、デザイナーのせいではありません。彼らはそのように発注を受けてやっているだけだと思うので)、

それらが集まったときって、まったく埋もれちゃって、産地が変わっても中身が変わっても大差ないんですよね〜。あ〜あって感じ。

 

ゆるキャラのあり方も同じ。

ねこもしゃくしも右ならえでゆるキャラ作って、何だかなぁ〜、って感じ。

 

 

むしろ、意図的に全体の流れに逆らって、反対のことをする。

オシャレだらけであれば、思いっきりダサイものを作った方が全然インパクトがあっていい。

こぎれいにせず、そのままをさらけ出したほうがいい。

何これ?って引っかかるものを。

 

ゆるキャラを例にとっていえば、

ゆるキャラ〜っ? うちは予算もないし、そんなものはしない!」

な〜んて、ブームと反対をいくようなことを大きく掲げた方が、「おっ、気骨があるな!」ってなってよっぽどいいよ。

 

概ね、今の世の中はオシャレに満ち溢れているから、

うわっ、ダサっ!ぐらいが、

まずは存在を認識してもらうためには最良のやり方な気がします。