書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

イギリスの2016年クリスマスシーズンは本が好調!

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出版、紙媒体が不況なのは、別段日本に限ったことではありません。

イギリスとて同じこと(私はイギリスの食が専門なので、情報は常に向き合っているのです)。

 

そんななか、2016年のクリスマスシーズンはここ10年で本が一番よく売れた、とのレポートが(↓)。

www.thebookseller.com

これね、自分で読む、ってのもあるでしょうが、ギフト需要も相当で、それが近著なのが料理本。

人が集まる&そして台所に立つための実践およびギフト、両方を見越して、ぱらぱら眺めるだけでも楽しい本が売られるわけです。

 

また、近年、感じるのが、イギリスの大型書店が行くたびに企業努力をしてるってこと。具体的には、こんなの(↓)。

・Popでその本のよさをアピール
・テーマごとに棚や平台で展開

・関連のあるグッズも一緒に販売

・ギフトのためのラッピングを行う
・著者を招いてイベントを開催

・カフェやバーを併設

おいおい、今までしてなさすぎでしょ!って気がしますが(笑)。

 

なわけで、

・紙媒体が電子書籍にとってかわられる

・本屋からオンラインでの販売が増大

の二大理由は危機感を抱かせないわけにはいかず、本屋さんが努力をしてるって状況。

 

そういえば、イギリスではアナログレコードも好調だな〜。

www.theguardian.com

 

以上、イギリスの例でしたが、

国関係なく、本全般、もっというとアナログなものに関していうと、個人的には、

“ギフト需要”

ってのがキーかなぁ、と思っています。

本は読むもの、という大前提から脱却するとみえてくるものがたくさんあるように感じるんですよね〜。視点をずらす、というね。