書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

日本人の若者はいいなぁ

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先日の“日本人は冷たい!”(↓)の続きじゃないけれど、

ricorice.hatenablog.com

日本人のおじさんには絶望しているものの(これっぽちも期待はしていない。外に出ないでくれ!とは思うけど)、若者には救われることが多いなぁ〜。

 

 

これ、飛行機で移動するときがいちばんわかりやすい。

私は予約の際に、たいがい一緒に窓際の席を確保します。

すると、降りる時、座席上の棚に入れたコートや荷物を取り出すのが、窓際だとスムーズにできません。

棚に入れるところを見ていたり、私の荷物だろうなぁと憶測できるものは、声をかけて自分のものと一緒におろしてくれる親切な方々が多いのですが、日本人のおじさんはほとんどやってくれません。

 

いやいや期待していないからいいんですよ〜、自分の荷物だし。

そのおじさんたちもわざとやらないのではなくって、単に気が回らないだけなんです。

でもね、外国人はたいがい声をかけてくれるし、日本人も若者は男女問わず、気を遣ってくれます。

 

同様に、おじさんは我先に降りようとするんですよね。

前方の席で、降りるタイミングを待っている人がいても無視。

これもわざとじゃないと思います、単に気づかない。

若者はそのあたり、やはりスマートです。

自分が急いでいないときは、ちゃんと配慮してる。

 

あと、おじさんは座席の両方の肘掛けを我がもののように使う、とか、声もかけずにリクライニングシートを倒す、とか。書き出したら、キリがないぞ!

 

 

これってこういうことだと思うんです。

日本人の若者は、日本人のおじさんのように女子供だってあからさまにみくびることはしない。

日本人の若者は、日本人のおじさんのように自分より上と思う人間に対して必要以上に媚びへつらわない。

要は誰に対しても、多少の気の回し方の違いはあるにせよ、ニュートラルなんだって感じるんですよね〜。

 

今、私も40代で20代の若者と仕事をすることもあり、ときに親子ほど年齢が離れる方と仕事をご一緒することがあるのですが、出張で一緒にいる時間が長く他愛のない話をしたり、打ち合わせかねてご飯食べたりしても、今の若者は気負いがなく、それでいて、気を遣ってくれるので、本当にやりやすい。

お水をくんでくれたりコーヒーをとってきてくれたり、なにかあればひと声かけてくれたり、でもお酒を飲むときは、お酌をする/させるって面倒くさいことがなく、それぞれのペースでそれぞれが好きなお酒を自分のペースで飲ませてくれる。料理も然り。

この距離のとり方が実にうまい。

 

 

自分が同じぐらいの年齢のときって、ここまでできなかったよなぁ、と思うと、今の若者の周囲への配慮のすばらしさは、コミュニケーション能力の高さであり、頼もしいなぁ〜とうれしくなるのです。