書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

日本人は冷たい!

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先日まで、2016年11月8〜18日(帰国は19日)までイギリスに滞在し、その間、日帰りでヨーロッパ大陸にも足をのばしてきました。

 

そこでつくづく、そして改めて感じたこと。

 

 

日本人は冷たい!

 

いえね、知っている人や自分のところのお客さんにはにこにこ(へらへら/ぺこぺこ)して、ときに過剰なまでに親切ですよ〜(どうやらそれを、日本語で、おもてなし、と呼ぶらしい)。

でもね、赤の他人には、なんとまあ、冷たいことよ!

 

それは大きなスーツケースを持ってえっちらおっちら移動しているときが顕著。

特に駅の階段はなかなか大変で、でも、まあ、自分の荷物だし、それに私、力はあるし、で

期待していないのですが、

必ず、スーツケースを運びましょう、と手を差し伸べてくれる人が現れるんです、日本以外の国では。

イギリスでもそうだし、ほかのヨーロッパの国々もそう。

アメリカおよびアフリカ大陸は行ったことないけれど、アジア諸国でも親切でした。

 

これ、私が女性で小さいからじゃなくって、相手が男性でも大変そうであれば声をかけるてし、

ベビーカーを押している人や赤ちゃん連れ、お年寄りに対しても

地下鉄で席をゆずったり、通路をあけたり、なにかとやさしい。

そう、見ず知らずの他人にね。

 

 

日本でも大きな荷物を持って移動してるときに助けてもらったことは3度あります。

 

1度目は広島駅で。

ロンドンから関空に飛び、その足で広島に入るときのこと。

新幹線になんで大きな荷物を置くスペースがないんだ!と呆れながら、

おかげで通路側の席に座り、通路にスーツケースをおき、そのスーツケースが動かないように押さえながら新大阪から広島まで移動する、という始末。

で、広島駅で、えっちらおっちらその大きなスーツケースを抱えて階段を下りていたら、

声をかけてくれたのはアメリカ人の男性(発音から、おそらく)。

 

あと2回は山手線の電車の中で。

1回は撮影素材を大きなバッグに入れて移動していたとき。もう1回は、そして本1冊分の校正紙(&入稿素材)という大きな荷物を伴っていたとき。

前者はパキスタンかなぁバングラデシュかなぁ、アジア系の男性が、「重いでしょう。座ってください」と席を譲ってくれたのでした。

後者は中国系(大陸かもしれないし、香港かもしれないし、台湾かもしれない。残念ながら中国語の区別ができないのです)の若者が、非常に礼儀正しく、「どうぞおかけください」と声をかけてくれたのです。

 

 

大きな荷物を持って移動しているときって、その気はなくてもどうしても道をふさいでしまうことってあります。

そんなとき、親切にされたことはなくっても、舌打ちをされたことは幾度かあります、日本では、ね。

相手はすべて日本人のおじさん。

こんな人たちが、日本人はやさしい、って吹聴してるんだろーなー。

ちゃんちゃらおかしいですわよ!