書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

年賀状にはA Happy New Year!、じゃないのだ

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そろそろ年賀状を、という方も多いでしょう。

大事なビジネスツール、という向きも多いでしょう。

私は、“自主的”年賀状はやめたので、と〜ってもラクチンです、わはは!

(っと、いただいたものはお返事しますよ〜)

 

感触としては減ってきたように思えますが、

A happy new year!

という文言が書いてあることがあります。

 

これ、間違い。

英語で書くなら、

Happy new year!

 

誕生日は

Happy birthday!

でしょ、

クリスマスは

Happy Christmas!(アメリカではMerry Christmas!)

でしょ。

 

これらと同じで、新年の挨拶も

Happy new year!

なわけです。

 

これ、年賀状の場合。

 

もしクリスマスカードに新年の言葉も入れるのであれば、aが入ります。

よく使われるのは、

Merry Christmas and a happy new year!

これ、I wish you a happy new yearのI wishを省いた表現。

年が明ける前に、「新しいひとつの年がいい年でありますように!」といったニュアンスのフレーズです。

まだ新年ではないから、「新年おめでとう!」の挨拶じゃない。

なので、新しいひとつの年、ってことでaが入るんです。

 

年賀状の場合は、すでに新しい年に突入していて、そこで「新年おめでとう!」という挨拶を葉書で行うわけだから、

aが入らないんです。

 

 

ええと、飛行場でのお見送りなんかで、

Have a good journey!

って言ったりしますよね。

これもI wish (you)が省略されている形で、これから迎えるひとつの旅路に対してのフレーズであって、挨拶ではないから、aが入るわけです。

 

 

Happy birthday!、Merry Christmas!、Good morning!

などと同様、挨拶の場合は、aを伴わず、

Happy new year!

というわけです。

 

 

というわけで、年賀状を作るにあたって、ご参考までに。