書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

Please とThank youはマジックワード

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イギリスの食のことをライフワークとして仕事としてやっているので、英語は欠かせないツールです。

特に読む、こと、聞く、ことについては毎日ふれています(情報を得るために)。

 

 

英語を習得するにあたっていろんな考え方があり、私は、

“あるレベルから上にいこうとすると文法が大事”

と考えています。

文法は土台であり骨格であり、それがないと応用がきかないんですよね〜。

建物と一緒で突貫工事で建てたものは一時的にはいいけれど、それ以上は持続できない。

だって基礎がちゃんとしていないんだもん。

そして、きちんと教育を受けた英語でないと、然るべき場ではバカにされるしね。

 

 

これは、あくまで、それなりの英語力が必要とされる場合。

旅行とか通訳がつくような場合であれば、むしろコミュニケーションをとろうとする意思表示の方が大事。

カフェなどで、コーヒーをオーダーしたいときは、

Can I have a cup of coffee, please?

などと言う必要はなく、端的に、

Coffee, please!

でいいんです。

 

ただし、ここで大事なこと。

pleaseを必ず付けてください。

日本語にすると、

coffee

と言ったときは

コーヒーね、

って訳になってあまり気にならないかもしれませんが、

これ、英語の感覚で聞くと、すごおくぞんざいな感じがします。

 

そして受け取るとき。

Thank you

を必ず言ってください(できれば軽く微笑んで)。

日本では無言で表情もなく受け取る人がよく見受けられますが、これ、英語の感覚だと、むすっとして非常に悪印象です。

 

 

言葉って文化。

ただ意味が通じればいいってもんじゃない。

同じ言葉を発するなら、こちらはそんな意図はないのに相手に嫌な印象を持たせる必要はないのです。

こういう一見どうでもいいことがコミュニケーションの潤滑油でもあるわけですし、ね。

 

 

日本にいるときに習慣づければいいのですが、なかなかできない、気恥ずかしい、と思われる方は、往きの飛行機を練習の場にしてください。

pleaseを添える、thank youを言う。

これらはあまりにもおなじみの言葉だし、訓練しなくても簡単にできそうと思うでしょ。

意外とできないもんですよ。

往きの飛行機を練習の場に、というのはそのためです。