書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

電話1本かけるのにもタイミングがある

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食の編集者としての仕事をしていると、企画を立て、飲食店や販売店、業者さんや行政などの団体に打診し、取材、記事を仕上げ、校正をする、という流れで仕事を行っています。

私の場合、フリーランスですから、出版社などから請け負って編集の仕事をしています。

なので、当然、出版社などの編集セクションと要所要所ですり合わせや確認を行っており、校正もそんな仕事のひとつ。

そして、校正の場合は、先方への確認も必要となります。

 

 

あるとき、金曜日の遅い時間に連絡があり、何かと思えば、校正していて気になった箇所があるから週末に取材先の飲食店に電話を入れて確認をしてくれ、という内容でした。

 

いや〜、びっくりしましたね。

 

まずは、金曜日の遅い時間に連絡をしてきて、エクスキューズもなくさも当たり前のように週末に仕事をしろ!という態度に驚きました。

いえね、私個人でいうと、フリーランスということもあり、24時間365日仕事の体勢だし、私だけの範疇で済むことであれば、逆に早く連絡をくれたんだなぁ、と思うのですが、相手があるとなると話は別。

 

だってね、取材先が会社であれば当然お休みでしょ、飲食店やショップがオフィス街にあったら定休日のことが多いし、逆に商業地であれば繁忙日でしょ。

いずれにしても、刷が迫っているなど一刻を争う事態で緊急でなければ、週末の連絡は控えるもんじゃないかなぁ。

週末に先方に連絡を入れる、という発想は一体どこから来るんだろう?

 

 

緊急でないのは明らかだったので、次の週のなかばまでに確認します、と答えました。

きけば、単に自分が早くその箇所を片付けたかっただけのこと。

不服そうでしたが、あなたの都合のために取材先も私も仕事をしているわけじゃないからねぇ。

仕事だから当たり前だろ!という高圧的な態度では決してなかったのですが、周囲が見えず配慮ができない、特に協力先(取材先)ってのは、いかがなもんかねぇ。

 

我が身を振り返り、自分も気をつけないとなぁ、と思った次第です。