書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

書いたものを一晩寝かせる

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ラフでも即効性のある記事がどんどんアップできることがインターネットメディアの魅力で、それは個人で発信するときも同じこと。

 

以前、“きれいな文章が心を打つわけではない”で記したように(↓)、

ricorice.hatenablog.com

体裁を整えた文章よりも、荒削りでも勢いのある文章がぐいぐいと引き込まれるっのはよくあること。

料理も一緒ですよね。

きれいできちんとした料理よりも、ときに多少お皿からこぼれていてもできたての熱々が美味しいってこと。

 

“きれいに整える”と“できたてほやほや”はいわば対極にあり、これ、料理がそのときの気分やご一緒する人によって食べたいものが変わってくるように、文章も使い分けることが必要です。

今が旬の情報やそのときの心情をガツンと伝えたいときは後者を、

でも、ニュートラルなこと、たとえば、自身の商品やサーヴィスの案内は普遍性の高いものですから、前者と使い分けます。

 

このニュートラルな文章を書くときに大切なのは客観性を持たせることとミスタイプをなくすこと。

誰かにチェックしてもらうのが一番ですが、自分でもちゃんとできます。

 

それは一晩寝かせること。

そして画面ではなく、プリントアウトして読むこと。

 

すると、時間が経っていることと、紙の文字として飛び込んでくるので、新鮮な眼で見ることができます。これ、つまり客観性。

思い余って恥ずかしい!ってこと、てにをはの間違いを発見できるんです。

急ぎでないからこそ、一晩寝かせることが可能でもあるんですよね〜。

 

これ、おおいに反論が必要なときなどの大事なメールを出すときにも有効です(急ぎでなければ)。