書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

誰かの発言が自分の考えを顕在化させる

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近所で開催されたイベントで知り合いがテナント出店されると知り、

ご挨拶を兼ねて出かけることに。

 

私が2月に東京に戻ったことはお知らせしていたのでご存知だったものの、

住所や最寄り駅を伝えていなかったで、

「え〜、このあたりに住んでるの?」とたいそう驚かれました。

 

少し話していると、その方の長年の知り合いの方がいらして、

しばらく3人で他愛ない話を。

 

その知り合いの方は、30年ほどこのエリアにお住まい、とのこと。

このエリアがすっかり気に入られ、その間何度か引っ越しはしたけれど、最寄駅は変わらず、と。

「住んで気持ちいいステキなところ」を熱弁なさっていて、うんうん、と頷いたのでした。

 

 

私はここに住んでまだ9カ月だけど、わかる。体になじむ、波長が合う、というのかな。

もちろん、この感覚は個人的なもので、万人の人がそうだってわけじゃない。

 

私は1990年代を世田谷の野沢、弦巻、駅でいうと駒澤大学桜新町に住んでいて、

拠点にしていたのは三茶だった。学生時代のバイト先でもあったし。

いつかは三茶、ってくらい、お気に入りで、渋谷までいかなくても、ここでなんでも揃う。

商店街があって、ちょっと雑然とした感じもよかったし、親切なおじちゃんおばちゃんも多かった。

 

私が三茶が大好きで拠点としていたのとまったく同じことを、その方はおっしゃったんですね。

 

 

三茶も、現在、私やその方が住んでいるところは、つまりは“山の手の下町”

(山の手、下町のもともとの定義が違うのでしょうが)。

ロンドンもアールズ・コートが気持ちが落ち着くし。

 

 

誰かの発言によって、自分がぼんやり感じていたことがくっきりするってことあるよね。

自分がどういうエリアに住むと心地よく過ごせるのか、はっきりわかった。

次に引っ越すときは“山の手の下町”を基準にしようっと

(この界隈をウロウロするような気もするけれど)。