書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

濁らない流れになっている気がする

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先日、電車に乗って見るともなく車内を眺めていたら、

「お声かけ」

という文字が飛び込んできました。

 

「お声かけ」かぁ。

「お声がけ」じゃないんだ、濁らないんだ。

 

 

いつも私が迷うのに、

「くらい」「ぐらい」

どちらを使えばいいのか、ってのがあります。

 

今はどちらでもいいようで(↓)、

www.nhk.or.jp

 

だから余計に迷う。

で、迷ったら最近は「くらい」を使うようにています。

見聞するものは、「くらい」が多くなっているみたいで、

「ぐらい」と濁ると、汚く聞こえる、ってのがあるんじゃないかなぁ、

話し言葉の印象から書き言葉も変わったんじゃないかなぁ、と踏んでいます。

 

「声かけ」に「お」がつくと「お声がけ」になるのが私の感覚なのですが、

これも濁音じゃない方がきれい、な心理が働いた結果が、

先の電車内の「お声かけ」なのかなぁ、と思っています。

 

 

「くらい」「ぐらい」は使用頻度が高いので、

松本清張あたりの小説と今の若い作家のものと比べてみたい気がします。