書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

予定調和、なんてことはまずない

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先日の出張では、目的地に到着したら、空港から街中に入るのに使う地下鉄が事故で不通。

じゃあ、タクシーかな、と乗り場に向かうと、すでに長い行列で、タクシーレーンでは車が動いていない。

じゃあ、路線バスで大きな駅まで出るか、とバスの行列に並ぶことに。

 

さほど本数の多くないバスを待っていると、このバス停でタクシーを拾う人もちらほら。

 

タクシーレーンはつかえているから、ここから乗る方が利口だな。

行列の人も多いから、来たバスに乗れなかったら、ここからタクシーを拾おう。

 

そう思ってバスを待つものの、時間になっても時間を過ぎても来ない。

あ〜、地下鉄がとまったから、道路が渋滞してるってことか〜。

 

っと、ちょうどこのバス乗り場でタクシーを降りる人がいたので、

そのタクシーを捕まえ、荷物を預けにいったんホテルに直行し、約束の場所へ。

 

飛行機を自分で押さえる場合は、予定の時間に余裕を持った便を手配。

往路は、朝早い便をとるので、十分に寝ない状態で空港に向かうのですが、

目的地に早く着くと安心なので。

 

この日も、早い便で現地入りしたので、空港でゆっくりしてもよかったのですが、

地下鉄はすぐに復旧しそうになかったので、タクシーで街中に入ることを選択。

時間に余裕もあるし、こんなこともあるよね〜、ぐらいの気持ちで。

 

 

ふと思い出したのが、以前読んだ、エッセイだかコラムだかで、

ひとり旅が苦手なのは、予定調和でないから、あらかじめ決めた予定が狂わされるから、と。

 

予定が狂うのは、ひとり旅も団体も確率としては変わらないと思うのですが、

その方はそういう認識のようで、

あ〜、予定通り重視なら、海外のひとり歩きも、まして住むことはできないだろうなぁ、と感じたのです。

 

海外に暮らして、または暮らすように旅行して、いちばんの収穫は、

物事は予定通りには運ばない、を会得したことかもしれません。

 

公共交通機関の遅れ、スト、役所や郵便局に行って用事をするのもひと仕事。

まったくもってスムーズに運ばない。

怒っても呆れても仕方ないので、そういうもんだ、と思っています。

 

そういうもんだ、と思って過ごしていたら、本当にそういうもんだ、とそれ以上もそれ以下でもなく捉えられるようになったよ!

 

 

仕事でも、そう。

予定通りになんて進まないんだよ〜。