文体でキャラクターは印象づけられる
6月下旬より、場所をお借りして、ライフワークであるイギリス菓子の製造販売を行っています(↓)。
オープン日には、ご近所の方、SNS経由(インスタが圧倒的に多い!)、久しぶりの知り合い、いろんな方がいらっしゃり、リアルに接する楽しさをじんわりと感じています。
そんな中、私の著書『イギリス菓子図鑑』をきっかけに、私のことを知り、わざわざお越しくださった方がいらっしゃいました。
ちょうどほかお客さまがいらっしゃらなかったこともあり、楽しくお話をし、お互いに同じ時期にイギリスに暮らしていたこともあり、当時の話で盛り上がったり。
『イギリス菓子図鑑』の著者となると、学者のような人かと思っていました、とも。
あっ、そうか!
SNS、とりわけブログ経由で知ってくださった方は、実際に会うと、前からよく知っているのが確信に変わった、みたいなことを言われ、私も逆の立場だとそうなのですが、
本とか雑誌やウェブの記事とかパッケージ化されたものだと、その本の企画に引きずられちゃうかもね。
文体は、その人のキャラクターではなく、その媒体全体に倣っていますし。
ある時、知り合いの方が取材に応えてらっしゃる記事を読んで、その方は、物腰柔らかく、言葉使いもふわりとやさしい方ですが、記事での口調は、パキパキと厳しい文体になっていたから。
企画の真意を伝えることと、その人を表現することは別なんだなぁ、とすっかり感じ入ったことを思い出しました。
同じことが自分の身にも起こるとは、ね。
次に自著を出すときは、はチャキチャキ語り口調にしたいな!