ぐいぐいと引き込まれてしまった
こういうのは、書き手と対象と、付け加えるなら読み手との巡り合わせがよかったのでしょう。
ぐいぐいと引き込まれる記事に出合ったよ。
私はお笑いに詳しいわけではないし(というか、テレビをおいていないせいもあり、疎い)、
働き方でどうこう思い悩んでいるわけではない。
働き方は、フリーランスゆえ、四六時中つきまとうテーマで、
結局は、“自分の畑を耕す”ってことだと思っていて、
同じ作物を作り続けるか、品種改良するか、違う作物に転換するか、休耕するか、
を常に考えているわけだけど、
他者の話は結局、他者の話でしかないんですよね〜。
この三部作の記事がおもしろかったのは、
まずは筆致なんだと思う。
文章がうまい。技巧的ではなく、平たくわかりやすい言葉で綴る、
これってむずかしい、のよ。
そしてテーマの扱い方。
なんだろうな、もっと好奇心丸出し(果たして、可能なの、へぇ〜、みたいな高みの見物的な)
みたいな書き方が多いように思えるけど、
あくまでフラットに綴っていて、
おそらく書き手は対象と信頼関係もあり、それなりの知っている間柄なんだろうけど、ウェットな感じがなく、あくまで対象として突き放しているところがいい。
文章を書くのは、むずかしい。
やればやるほど、むずかしい。
ここ10年ほど、スランプというか、納得できるものが書けないなぁ、という状況で苦しかった。
仕事として書くので、果たして対価をもらえる文字原稿なのか、と問い続ける。
それ以前は、もっとスラスラ書いていたのに、書くのにすごく悩むようになったのは、
若い時は何も考えてなかったからかもしれないし、ようやく、書くということに対峙するようなったからかもしれない。
でもそれが足枷となって、考え込んで、ぎこちない文章だったのでは、と思う。
ようやく、少し肩の力が抜けて書けるようになったのは、ここ最近。
そのタイミングで、こういう記事が読んだので、自分の中にスーッと入ってきたのかもしれない。
それらを差し引いても、いい記事なんじゃないかな。
ネット記事は放っておくとどこに行ってしまい、自分の記憶からも薄れてしまうので、記録に留めておくためにも、ここに記しておこう。