書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

イメージなんて数年でガラリと変わる

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3カ月ぶりに美容院に行きました。

こういう事態に身をおくまで思いもしなかったのですが、自粛要請、外出が憚られる日々で行きたい!と切望した場所は飲食店ではなく、美容院でした。

 

美容院へは、ふらっと行って、あいていたらお願いする(混んでいたら諦める)。担当者も指名しない。

その日、担当してくださったのは、いつもは別の店舗だけれど、その日はヘルプでやってきた、という方。

雨が降り、風が強い日だったので、「台風みたいですねぇ」に端を発し、去年の台風時の多摩川の氾濫、武蔵小杉が被害に遭って、という流れになり、

「私、普段は通勤に武蔵小杉の駅で乗り換えなんですけど、以前の武蔵小杉はおしゃれな街じゃなかったんですか?」と。

 

聞けば、数年前に東京にやってきた、と。

周囲の人が「武蔵小杉はこんな街じゃなかった」と口を揃えて言う、と。

 

「そうねぇ、やんちゃな街ってイメージでしたよ。まさかタワーマンションが建つとはねぇ」

「武蔵小杉って、今は住みたい街ランキング上位ですからね」

「確かに交通の便はいいんですよね。東横線とJR南武線が通っているし。あっ、JRは横須賀線も、か」

「なんといっても、湘南新宿ラインです! あれは便利! 去年からは、相鉄線もJR埼京線もですよ!」

「そうだ! そうだ!」

 

時代は変わる。

彼女のように数年前からの認識だと、武蔵小杉はすっかりおしゃれで便利な街、なんだなぁ。

昔はこうだった、と躍起になって言う必要もないから、「今はどうなの?」と聞いて、「へえ〜、へえ〜、へえ〜」を繰り返す私。

おもしろい! 今度、新生(私にとって、ね)・武蔵小杉を散策するとしよう!

 

街のイメージって数年でこうも変わるんだねぇ〜。

でも、これ、街、だけじゃないよね。

既成概念は常に疑って、アップデイトしていかないとなぁ。

若い世代の言うことに素直に耳を傾けないとなぁ。