書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

一瞬、面倒くさがってしまい、はっとする

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たま〜〜〜に大学生とやりとりをすることがあります。

個体差はあるにせよ、世代が違う人と話すのはおもしろいねぇ。

 

先日やりとりがあったときのこと。

「○○って何?」と質問をされて、

最近、話題にのぼることの多い言葉だったこともあり、

「検索してみたら」と言いそうになったのですが、はっとして、いやいや、と思い直し、簡単に説明。

 

「ヘぇ〜、そういうことか〜。わかった!」と満足そうに返事があり、安心。

 

いや、「検索したら」でもよかったんだけど、その根底にあったのは、自分が面倒だと思う気持ちからだったのよね。

いかんいかん、目の前で起こっていることにちゃんと向き合わなきゃ。

とっさに思い直し、説明をした次第です。

 

 

私は「人は10言って1伝わればいい、2伝われば上等」と思っているので、

できる限り情報は、理由の説明つきで共有したり、同じことを繰り返したり、伝わってないな、と感じたら、言い方を変えて改めて伝えたるようにしていて、そんなもんだ、と思っているけれど、

関係性が近しくなると、例えば仕事の場であれば、膝を付き合わせるスタッフだったり、身近な部下や上司だったり、すると、身内感が強くなってしまって、

「言ったじゃん!ていねいに説明したじゃん!」な気持ちを抱いてしまうこともしばしば。

はっとして、エラソー、だな、自分、と気を取り直して、フラットな状態に自分を持っていて、説明を繰り返す。

 

 

言ってもなかなか伝わらないこともあるけれど、言わなきゃもっと伝わらない。

自分もそうしてもらってるからね。

 

それに素直に質問をしてくる、聞き直してくる、ってことは、

一応、関係性の風通しがいいってことだろうから、面倒くさがっちゃいけないな〜。