書くこと、編むこと、伝えること

食のダイレクター、編集者、ライター、イギリスの食研究家“羽根則子”がお届けする仕事や日常のあれこれ

謝らなくっていいのに  

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現在私は、東京都内の区境近くに住んでいて、住民票のある区の貸出利用カードは引っ越してきてすぐに作成して、早速利用し始めました。

隣接する区でも、貸出しに制限はあるものの、区民でなくても貸出利用カードが作成可能。

徒歩圏内だから利用するだろう、カードも作ろう、と思っていたところに、新型コロナウイルスの影響で図書館が閉館してしまいました。

 

6月に入って再開となり、隣接区の図書館の貸出利用カードを作りに出かけました。

ソーシャルディスタンシングやカウンターのビニールカーテンなど、新型コロナウイルス対策が行われていて、入り口には除菌スプレーも設置してありました。

 

貸出利用カードを作ろうとカウンターに向かうと、私の前には、小さな子ども、3歳ぐらいかなぁ、の親子連れ。

子供が除菌スプレーをするのに、やや手間どっていて、すると母親(だと思う)が

「待っている人がいるから、早くしなさい」と言い、私の方を向いて「すみません」と。

 

全然いいのに。

謝らなくていいのに。

 

どうにもこうにも遊び始めてグズグズしたりしたら別だけれど、

小さな女の子の番で、彼女にはちゃんと除菌スプレーをする権利があるから、

多少時間がかかっても、それはそんなもんでしょう。気にするようなことじゃない。

 

 

なんか、こーゆーこと、多いな。

自分の番が回ってきたら、自分のペースでいいのに。

加えて、謝らなくっていいのに。

 

もちろん「すみません」という言葉は潤滑油的な役割もあるけれど、

でもやっぱり謝らなくっていいよ。

別に迷惑をかけられていないし、悪いことされたわけじゃないもの。